なるほど……確か朔の銃は全部で8発だから……
優斗を撃った分、さっき撃った6発で残り1発しかないわけか……
残りの1発は、さっきアイコンタクトを送ったヤツが後ろから優斗を倒したときに撃つってことか。
とことん卑怯なやつ……
いつもの優斗なら、後ろからの気配なんかすぐに分かるはずだけど……
今は朔に集中してるし……腕からの出血で集中力は少ないし……
仕方ない。
優斗は、朔は俺がやるって言ったから、後ろに回り込んでるヤツをあたしがやるくらい、いいよね?
よし、行こう!!
あたしは優斗の方へと急ぐ。
間に合え!!
――ダメだ……
もう間に合わない!!
それでもあたしはおもいっきり走った。

