「平沢さん…このあと空いてる?」
今日のバイトも中津くんと一緒だった。
「あぁ…ちょっと…」
このあとは昨日の服部くんと会う約束があった。だから私は少し考えるようにして、そのまま断ろうとおもった。
「もしかして用事とか?昨日の彼氏さん?」
…中津くんに昨日、見られていたんだ。きっとバイト上がりに服部くんの車に乗り込むところを。
「か、彼氏?そんなんじゃないけど…」
彼氏なんかじゃない、服部くんは。
中津くんに聞かれて少し動揺してしまっている自分がいた。
彼氏ではない服部くんと付き合ってるも同然の行為をして…そんなこと知られたら中津くんはどう思うかな?
「今日せっかくだからご飯でもいきたいなーとか思っちゃったんだけど、どうかな?」
「あ、私…約束が…」
突然の中津くんの誘いが嬉しかった。でも、約束は約束。服部くんとの約束を破るわけにはいかない。
「そっか…。俺、平沢さんとちゃんと話してみたくて。平沢さんってなんだかいつも大人びてるし、なんというか…気になるというか…」
中津くんは目を合わせることなく真っ赤な顔してそのままうつむいていた。

