なぁ香耶、一度すべてを 失って初めて気づく大切なものがあるけど、 俺が大切だと思えるものは香耶だった。 失わなきゃわからないなんてなんて馬鹿なんだろう、て分かりながらも あるときに大切に出来ない。 だけど、俺はもう香耶を離したりはしない。 香耶を失うことは嫌だとわかったから。 繋いだその手を握りしめながら、俺は強く思った。 横で笑う香耶の顔をもう二度と曇らせたりしない。 ………fin