「そ…うなんだ」
笑えない。
太一を知っている人物と今、2人で時間を共有してしまっているから。
太一が知っている人物と2人で…。
「で、だれなの?」
「なんでそんなに知りたいの?」
私は思ったままのことを聞いてみた。
溶けはじめた氷がコロンと音を出した。
…私は緊張してるみたいだ。
「太一てさ、俺らんなかでもイケメンとして有名だったし、高嶺の花てき存在だったわけ。
そいつを落とすなんて、どんなやつかな、て気になるじゃん」
「ごめん、それわたしなんだ…」
私は太一くんの顔を見ることができないで、グラスにつく水滴をただじっと見ている。
「え?」

