「どっちにしろツマンナイのね」
ツマンナイ男、陽。
まあ、雲雀のツマンナイというのは自慢の変装に対するリアクションが薄いことが気に入らないだけなのだが。
(これやべぇぇええ!!)
デート前から女の子を怒らせる時点で既に男としてどうなのか。
(これは……)
最強の称号剥奪の危機。
「……雲雀先輩っ。行きましょう」
「え、ええ」
いきなりやる気を出した陽にたじろぐ雲雀。
(あら?)
その時、雲雀は向こうに見知った後ろ姿を発見。
高い身長にさらさらな黒髪。
何より、あのオーラを出しているのは一人しかいない。
(皇帝…何してるのかしら……)


