(だいたい、あのお兄ちゃんに限って恋人なんて…)
あのお兄ちゃんとは、
濡れたように光る黒髪
切れ長の眼は凛々しく、
高貴なオーラを身に纏い、
長い足で颯爽と歩く。
クール且つクール。
女の影など微塵も無い、ヘタレ地球外生命体のことだ。
「天神学園最強の女子生徒キラー」と呼ばれる自分ならまだしも、あの堅物に彼女…?
(いや、でもお兄ちゃんはあんなにカッコいいし!)
もしかして…と考え、頭を振った。
(俺は認めねぇええ!!)
女の子を口説きまくる自分は棚に上げる陽。
茶髪の彼は、兄とは外見も性格も丸っきり正反対なのであった。


