ブラコン的自己中論



遥を間にして陽が右、弓親が左を歩いていた。


「あのさぁ陽、そのカツラもっかい着ければ?」

「何でだよ」

「だって陽のスカート姿ちょっとキモい」

「はあ!?」


正直、陽の髪は元から少し長く、ふわふわとしているので似合わないこともない。

しかし見慣れている者からすればやはり気持ち悪い。

カツラだけでも着けろと言うのも無理はないだろう。


「な、遥もそう思うよね?」


弓親に話を振られ、遥は陽に視線をやる。


「……そうだな。さっきの陽は中々可愛かった」


(お兄ちゃんっっっ)

兄に言われ陽は嬉しいやら恥ずかしいやら。


「まあ、お兄ちゃんがそう言うなら……」


渋々…というよりは心なしかウキウキとカツラを頭に着ける陽。

なんて単純な。