「雲雀先輩。えっと…こいつは、お、幼なじみの路影 弓親(みちかげ ゆみちか)。俺より一つ年上なんです」
「へぇ…でも弓親って何だか男の子みたいね」
雲雀がそう言うと、陽は心底嫌そうな顔をして口を開いた。
「チカは男ですよ」
「…うそっ」
驚きのあまり弓親を見ると、弓親はパチッとウィンクして言った。
「路影 弓親。立派じゃないけど男の子でっす」
まあ、弓親は天神学園にいる男の娘みたいではなく、唯の女装好きな変態なのだが。
「貴方、良い趣味してるわね」
雲雀のこれは純粋な褒め言葉。
変装好き同士、何か通ずるものがあるのか。
「まあ、皇帝の彼女じゃないなら用はないわ。私帰る」
そう言い残して雲雀は本当に帰ってしまった。
いつの間に着替えたのか、その後ろ姿はいつもの金髪ロングな女子生徒だった。


