忌々しいと言わんばかりの表情を浮かべる陽は、何を思ったのか席を立って、皇帝たちへ歩き出した。
「はあ!?よ、陽!何してんのよ」
慌てて追いかける雲雀の声は全く聞こえていないのか、止まる気配はない。
「陽ってばぁっ」
とか何とか言ってる内に到着。
陽は皇帝と女の子が座っている席の机をバンッと叩いた。
(って叩いたぁあああっ)
もちろん皇帝も女の子もびっくり。目を丸くして唖然としている。
「何で……」
陽の声がいつもより低い。
(ていうか、陽ってこんなキャラだったかしら……)
そんな雲雀の心の声も知らず、陽は叫んだ。
「何でお前がここにいるんだっ!チカ!」
「「いや、誰っっっ!?」」
ぴったりハモった二人の声が店内に響き渡った。


