夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]

「どうって…。」

矢口が答えようとすると、

「悪かったな、心配させて…。矢口な、キレるととんでもないぞ!」

加藤は笑いながら言った。

「加藤君、ヤな言い方だよ、それ。」

「何か…あったの?」

「あったあった、2年の時、こいつの後輩からカツアゲしたらよ、こいつが教室に来て、俺が負けたら返せって、喧嘩を売ってきたんだ。」

「えっ、矢口君が!?」

中林は、矢口を見つめ、矢口は、視線を反らした。