夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]

矢口は、その手を握りながら、

「いやぁ、加藤君もかなり、スピードが出てきたね。もう交わすだけなのは、きついよ。」

と、ベンチに座った。

「それって、反撃させろって事か…。」

加藤が笑っている中、中林が恐る恐る頂上に登ってきながら、

「ね…、どういう…事なの?」

矢口と加藤を交互に見比べた。