夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]

その言葉が合図だったかのように、加藤が矢口に殴りかかった。

それを上体のローリングで交わす矢口。

加藤は、次から次へとパンチを繰り出すが、矢口には一発も当たらない…。

そうこうして、1分を過ぎた頃、

「ははっ、やっぱ、矢口はすげぇな!」

加藤は右手を握手を求めるように出しながら、側のベンチに座った。