夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]

「なんか、いい雰囲気じゃないか。愛の告白かぁ?」

その声に、至近距離にあった矢口と中林の顔が離れて、声がした頭上のベンチのある方を見た。

「邪魔して、悪いなぁ。」

そこには、加藤が立っていた。

中林が腕を、矢口と加藤の間に伸ばした。