夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]

必死に弁解する中林に助っ人が加わった。
学級委員の岸山 幸子(さちこ)だ。

「やめなさいよ!ちーちゃんが、可哀相じゃない!」

「学級委員は、黙ってろよ!」

一人が岸山を押し飛ばし、岸山は中林にぶつかった。

「さっちゃん…大丈夫?」

中林が岸山を受け止めた時だった。

その二人の前に、

「もう…いいだろ。止めようよ。」

と、矢口が立った。