夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]

しばらく、かき氷を食べていた彼女が、

「本気なんですか?」

上目遣いで自分を見てきた。

「何が?」

無駄だと思いながらも、惚けてみた。

「私の事…。」

「はっ!?」

「好きなんでしょ?」

「な、なんでそうなる?そんなわけ、ないだろう。」

「プッ、動揺し過ぎです。構えて話すの、好きじゃないので。」

笑って言った彼女は、

「で、退職の事…。」

と、本題に入った。