「私は…お父さんだなんて、認めないよ…。」

背中越しに、ドスのきいた大沢さんの声がした。

うっ〜こぇ〜。
身が縮こまる思いだ。


さて、この母娘とは、この先にどうなるかなんてはまだわからない…。

でも…、夏が仕掛けたイタズラのおかげで、昔は踏み出せなかった一歩を確実に前に踏み出していた。

それが、自分を満足させていた。