夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]

「なんで、先に行かないの?」

自分がフードコートの方向を指すと、彼女は、当たり前の事をきくなという顔をする。

「まさか……見張り?」

「……です!」

「信用ないな…。」

頭をかくと、彼女はクスッと笑った。

「いいじゃないですか、一人だと淋しいでしょ?」