夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]

「悪かったね…。で、なんだった?」

「うん…、暇でしたら手伝って欲しいなと…。」

こらこら、勤務中に“暇”なんて言葉を…。

と、思いつつ、

「袋詰めかい?」

彼女が頼んでくるとしたら、高い段の荷物を下ろすのと、その後の小分けが思い浮かぶ。

彼女は、コクンと頷いて、

「…はい!」

と、当然だという表情をしてみせた。