夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]

「今まで、そんな事…一度も…。それを今頃…。」

嬉しい…嬉しいのに、違う気持ちの言葉が口をつく。

でも、こんな事は慣れている矢口さんは微笑んだままだ。

「だからさ、手伝うって声をかけていただろ?大沢さんには、『いいです、大丈夫です』って、跳ね退けられたけど…。」

ウッ…、確かにそうだった…。