夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]

「どうした?」

真垣さんの姿を追っていた視線を私に向けて、矢口さんは言った。

「さっきのセリフ…本音なんですか?」

私の質問に矢口さんは首を捻っている。

「だから…、私の仕事が…矢口さん達に廻るかもって…。」

言い直した私の言葉に矢口さんは微笑みながら頷いた。