夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]

「どうか…したの?」

私の表情に変化があったからだと思う…。
お母さんが尋ねてきた。

「……いるの。矢口さん…奥に…。」

私はチラッと目配せをした。

お母さんもチラッと見た。

「あらま、女の子連れ!?彼女いないって言ってたのに…。残念だわ。」