「うわっ…こんなに…。」

夕方近くに届いた注文書を見た私は、思わず声を出してしまった。

『今日は、久美とカラオケなんだから…。そうだ!』

「やぐ…。」

私は、矢口さんの机の方を見ながら、名前を呼びかけて…口を閉じた。

その机の上は、綺麗に片付けられていて、誰もいなかったから…。