ある夜、俺と友達の稜真で学校の戸締りを頼まれた


「まじねぇし、夜の戸締りとか...」


あのクソジジイ...


最近ハゲてきたくせに!!


「でも慎吾。楽しそうじゃね!?」


稜真はなぜか楽しんでるし...


俺の母さんはすごい霊感のある奴


兄貴も結構霊感あるって言ってたっけ...


だから俺も霊感あるのかも...?


「慎吾ー?次の教室行こうぜー?」


「あ?あぁ...」


稜真も俺と同様、霊感のある奴


だけど全然怖がりじゃねえ


むしろ喜ぶタイプ


俺とは真逆だ...


3階の2年生の教室に入る


俺らは1年生だから4階


2階は3年生の教室になっている


「俺らがたまたま残ってたから鍵当番任せるとかありえなくね?」


「本当だよ。他の連中だって残ってたのによー」


などと2人でグチグチ言っていた


他の連中はさっさと帰ってしまった


終わったらすぐに連絡しろって言い残して


迎えに来てくれんのか?


どうせチャリだろ


俺らだって一応チャリだっつうの