それを見ていた人影が一つ。













沙我「……相当きてるなあれは……」←ずっと覗き見してた





さや「……」
外は静かになった。多分もう将は帰ったのだろう。
さやはドアの前にうずくまる。
さや「(言えた……あたし……ヒロポンに)」
自分の震えた手を見つめた。
さや「(ヒロポンと手繋いで……)」
もう一度今さっきの出来事を思い出して顔を伏せた。
さや「(言ってしまった……もう後戻りできない……)」
にしても今さっきの将の態度が気にくわなかった。
さや「……?」
外からなゆとももの声が聞こえていた。


将はドアの前で数秒いたがすぐに離れ、エレベーターホールへ向かった。