カンサツ日記

『さて、恋愛に悩んでいる貴女に、とっておきの品がございます』

『とっておき…??』

『えぇ。まぁ…初めての方には衝撃が強すぎるかもしれませんが…』

『……それを使えば、恋愛成就するんですか?』

『えぇ、花占いをして、「好き」になれば…ですけど』

『…見せてください』

『私は、綺麗だと思うのですが…他の人はそうじゃないみたいなので』

『見たいです』

『では、まずコレを…』

『ゴミ箱?』

『見た人は、何故か、嘔吐してしまうので…』

嘔吐…?

花を見て…?

『―見せてください…』

『…分かりました…』

少しの間、待っててください。

と言って、店員さんは店の奥に消えていった。