カンサツ日記

「コレ!!はるちゃんにプレゼント♪一番欲深そうなD組の峰村さんだよ~」

「っ!?」

いきなり目の前に差し出されたモノに驚いてしまう。

「な、ま…くび…」

「あー違う違う!確かに、元は峰村さんなんだけど、今は舞のおかげで生まれ変わった綺麗なお花だよぉ~?」

確かに、人間の首まであって、首から花弁が何枚も生えている。

でも…

「多分、効果抜群だと思うの~誰がいい??B組の菊川くん?学校1のイケメンの中野くん?誰でもイチコロだよぉ??」

「―――舞」

「なぁに?やっぱり、スポーツ万能なほうが良いかなぁ?」

「舞が、ソレを作ったの?」

「そう!綺麗にできたでしょお??」

舞は『変わった花』を抱きかかえながら微笑んだ。
その傍らには、ソレの胴体だと思われるモノが転がっていた。
そして、夕日のせいだと自分に言い聞かせていたが、舞が紅くなっているのは、どうやら返り血のようだった。