「誓約書が盗まれたー!!!」
「声が大きい。」
安藤君の代わりに、僕がこれまでの経緯を元気君に教えた。
安藤君は珍しく厳しい口調だ。
「あの…。単純に考えて、
ここに誓約書を置いている
ってことを知っている人が
犯人じゃないんですか?」
てことは、原田輝?
それとも美少女?
ううん。
そんなことはきっとないはず…
なんて言い切れる保証はどこにもなくて、疑ってしまうのも事実。
「みんなにばれないよう
探しに行くよ!」
今まで止まっていた安藤君が動き出した。
ばれないように…
せっかく書いてもらった誓約書。
こんなことがばれたら、きっとみんなは文化祭に意欲を示さなくなる。
それをわかっていた安藤君は、特に元気君に注意した。
* * * *
「焦ってる。焦ってる。」
「本当にこれで
うまくいくんだろうな?」
「バカな君たちと
俺は違うからな。」
「…フンッ!」
「さてと、うまいタイミングで
近づきに行くかな。」
生徒会室を盗聴している者、2名。

