勇者がいた33日間(お休み)




「誓約書が盗まれたー!!!」

「声が大きい。」



安藤君の代わりに、僕がこれまでの経緯を元気君に教えた。

安藤君は珍しく厳しい口調だ。



「あの…。単純に考えて、
ここに誓約書を置いている
ってことを知っている人が
犯人じゃないんですか?」



 てことは、原田輝?
 それとも美少女?

 ううん。
 そんなことはきっとないはず…


なんて言い切れる保証はどこにもなくて、疑ってしまうのも事実。



「みんなにばれないよう
探しに行くよ!」



今まで止まっていた安藤君が動き出した。


 ばれないように…


せっかく書いてもらった誓約書。

こんなことがばれたら、きっとみんなは文化祭に意欲を示さなくなる。

それをわかっていた安藤君は、特に元気君に注意した。






* * * *


「焦ってる。焦ってる。」

「本当にこれで
うまくいくんだろうな?」

「バカな君たちと
俺は違うからな。」

「…フンッ!」

「さてと、うまいタイミングで
近づきに行くかな。」



生徒会室を盗聴している者、2名。