勇者がいた33日間(お休み)




「よしっ終わったー!!」



時刻はもう4時。

生徒会室は見違えるほど、ピッカピカに綺麗になった。

ホコリ1つない生徒会室。

窓から太陽の日差しが入る生徒会室。


達成感、満足感でいっぱいだった。



「また何かあったら言ってよ。」

「いつでも協力するからさ。」

「うん。本当にありがとう。」




双子は生徒会室を出ていった。



「りょう、あのさぁ…」

「あっ、これ。」



双子のどちらかの忘れ物のネクタイが、床に落ちていた。



「僕、届けにいってきますね。」



 まだ遠くにいってないはず


僕は走って双子を追いかけた。


 あっ、いた…い、た?


僕が見つけたのは、田中ショウ君だけだった。

僕はてっきり2人一緒にいると思っていた。



「田中君!」

「あれ?どうしたの。」

「ネクタイ忘れてますよ。」

「これ…カケルのだわ。」

「えっ……」

「いいよ。俺が渡しとくから。」

「すっすいません。」

「いいよ、忘れたカケルが
悪いんだし。」



田中ショウ君は、やっぱりニコニコと笑っていた。



「そういえば、
2人一緒じゃないんですね。」

「…カケル、便所行くって
言ってたからさ。

じゃあ、またね。」



少し間が合ったのは気のせいかな。

僕は生徒会室に戻った。

その後、田中ショウ君がネクタイを捨てたことは、もちろん知るはずがなかった。