勇者がいた33日間(お休み)




「これ、とりあえず
クラスの分の誓約書。」

「ありがとね。」



安藤君はズボンで手を拭き、田中カケル君から誓約書を受け取った。



「ここって
こんな部屋だったんだね。」

「幽霊が住み着いてるって
誰かが言ってたから、
本当に住んでるのかと思ったよ。」



 幽霊……


僕は周りをキョロキョロと見る。

もちろん何もなかった。

僕は幽霊とかお化けとか、そういうのも苦手だ。



「俺たちも手伝おっか?」

「人数多い方が
早く終わるでしょ?」



双子は袖を捲って、掃除を手伝ってくれた。


 やっぱり、いい人たちだよね…?





* * * * *



「双子君たちだ~。」

「どこ、どこ?」



あたしと矢野ちゃんは、棚の陰から双子の様子を見る。

この棚のお陰で、双子はあたしたちに気づいていなかった。



「本当に仲良いや。」

「何か企んでそうだね♪」

「本当に、何か企んでるな。
あれは。」




気味が悪いくらいに双子はお人好しになっている。

双子がどんな奴か知っているあたしたちから見れば、怪しいのは明らかだった。




「田中…あっ、ショウ君の方ね。
何かまた作ったらしいよ。」




 双子…
 注意しなきゃな…