「これ、とりあえず
クラスの分の誓約書。」
「ありがとね。」
安藤君はズボンで手を拭き、田中カケル君から誓約書を受け取った。
「ここって
こんな部屋だったんだね。」
「幽霊が住み着いてるって
誰かが言ってたから、
本当に住んでるのかと思ったよ。」
幽霊……
僕は周りをキョロキョロと見る。
もちろん何もなかった。
僕は幽霊とかお化けとか、そういうのも苦手だ。
「俺たちも手伝おっか?」
「人数多い方が
早く終わるでしょ?」
双子は袖を捲って、掃除を手伝ってくれた。
やっぱり、いい人たちだよね…?
* * * * *
「双子君たちだ~。」
「どこ、どこ?」
あたしと矢野ちゃんは、棚の陰から双子の様子を見る。
この棚のお陰で、双子はあたしたちに気づいていなかった。
「本当に仲良いや。」
「何か企んでそうだね♪」
「本当に、何か企んでるな。
あれは。」
気味が悪いくらいに双子はお人好しになっている。
双子がどんな奴か知っているあたしたちから見れば、怪しいのは明らかだった。
「田中…あっ、ショウ君の方ね。
何かまた作ったらしいよ。」
双子…
注意しなきゃな…

