「榊君に誓約書書いてほし…」
「書かない。
教室帰っぞ!」
榊君は、安藤君が何を言うのかを悟って、言い切る前にキッパリと断った。
そして、子分を連れて、教室に帰ろうとした。
「榊!
書いてあげなよ?」
帰ろうとする榊の腕を、原田輝が掴んだ。
「お前は書いたのかよ?」
「う゛っ…」
原田輝は何も言い返せなかった。
「はい。
私は書いたよ?」
「本当に?」
美少女は右手を上げた。
それに1番に反応したのは、榊君だった。
僕と安藤君は知っている。
この美少女、嘘ついてる
「……」
考え込む榊君。
その間、美少女は榊君をジッと見ていた。
榊君は少し気まずそうに、でも顔を赤くしながら、美少女をチラチラと見る。
「…転校生…」
「安藤涼真。」
「…安藤、誓約書よこせ。」
榊君はヒョイヒョイと手を動かした。
安藤君はニッコリと笑った。

