勇者がいた33日間(お休み)




「榊君に誓約書書いてほし…」

「書かない。
教室帰っぞ!」



榊君は、安藤君が何を言うのかを悟って、言い切る前にキッパリと断った。

そして、子分を連れて、教室に帰ろうとした。



「榊!
書いてあげなよ?」



帰ろうとする榊の腕を、原田輝が掴んだ。



「お前は書いたのかよ?」

「う゛っ…」



原田輝は何も言い返せなかった。



「はい。
私は書いたよ?」

「本当に?」



美少女は右手を上げた。

それに1番に反応したのは、榊君だった。

僕と安藤君は知っている。


 この美少女、嘘ついてる



「……」



考え込む榊君。

その間、美少女は榊君をジッと見ていた。

榊君は少し気まずそうに、でも顔を赤くしながら、美少女をチラチラと見る。



「…転校生…」

「安藤涼真。」

「…安藤、誓約書よこせ。」




榊君はヒョイヒョイと手を動かした。

安藤君はニッコリと笑った。