勇者がいた33日間(お休み)





「榊君は、いる?」

「いや、いないです。」



というか、今は時間も時間なんで人1人いない。



「売店って何が売ってるの?」

「パンとかお菓子とか…」



安藤君はパンコーナーに近づいて、ジロジロとパンを見る。

安藤君は何かを見つけ出すと、パアッと顔が明るくなった。




「すいませーん!
焼きそばパン1つ下さい。」

「この焼きそばパン1つ。」



「「えっ」」


「あっ!」




安藤君が焼きそばパンを掴んだのと同時に、もう一つの手が焼きそばパンを掴んだ。

その手の主は…榊初日。

僕は安藤君に言うタイミングを逃した。



「俺の方が早かったぜ…?」

「いや。僕の方が早かったね。」

「いや、俺の方が…
あ゛ーもう、その手どけろよ。」

「君こそその手どけてよ。」




焼きそばパン1つで売店前は醜い争いが繰り広げられていた。