勇者がいた33日間(お休み)





あたしは1人、廊下に取り残された。

誓約書を持っている右手がプルプルと震える。




「何なんだーーーー!!!」

「フフフ…
転校生君手強いね。」



隠れていた矢野ちゃんが、微笑しながら出てきた。



「…それ」

「イケメン君がくれた
プレゼント。」

「何で2枚も持ってるの?」



あたしは誓約書をよく確認していなかった。

矢野ちゃんが言ったとおり、あたしの手には2枚の誓約書。



「私のこと
気づいてたみたいだね。」



恐るべし…イケメン君。



「輝ちゃん、今回は
無理そうじゃない?」

「まだまだ始まったばかりだよ。
って言っても…」




イケメン君は中々手強い。

簡単にお近づきになれなさそうだし……


 あっ!



「あの男に協力してもらお♪」

「あの男?」

「うん、あの男。」




いつもイケメン君の側にいる、弱そうで頼りなさそうで、見た目もイケてない、あの男に。


あたしは矢野ちゃんを引っ張って、売店に向かった。