「お前ら席つけー!」
渋々、沢君は自分の席に戻っていく。
沢君が安藤君に向かって舌打ちしたのは、バッチリと聞こえた。
「今日も特にない。
何か話しあるやついるか?」
と言いながら、十文字先生は安藤君のほうを見る。
いつもだったら“なし。以上!”と言って、教室を出ていくのに、今日は違った。
なんてわかりやすいんだろう…。
「先生ー!
俺から話あるんだけど。」
安藤君は手を上げ、前に出ていった。
みんなの顔が不愉快そうになっていくのがよくわかる。
「文化祭のことなんだけど。
実行するために、みんなの
誓約書集めることにしたんで
記入して下さい。」
安藤君は手に持っていた紙を見せた。
「何で俺らがそんなこと
やんなきゃいけないんだよ!
つーか、文化祭なんて
やんねーし。」
一番早く噛みついてきたのは、沢君だった。
それから、いろいろなブーイングが飛んだ。

