勇者がいた33日間(お休み)





「あ゛ーもう我慢できねぇ!」

「ぐちぐちうるさい。」




一之瀬君の我慢の限界がきたところで、ちょうど谷川君がトレーの上に皿をたくさん乗せて現れた。

谷川君は順に、テーブルの上に皿を置いていく。


“ゴクン”


みんなからよだれを飲み込む音がした。


皿の上には綺麗にデコレーションされたチョコケーキが、今か今かと僕を待っている。

見た目の美しさは、街にあるお洒落なケーキ屋さんにひけをとらなかった。



「食わねぇの?」

「「「…いただきまーす!」」」



谷川君は、なかなかチョコケーキに手をつけないみんなに、冷たく言った。

みんな、谷川君の許しを待っていたようで。

谷川君が言った瞬間、フォークを使わずに勢いよく食べ始めた。




「「「……んっめぇー!!」」」



口にチョコケーキを入れた瞬間、みんな口を揃えて言った。

ただ1人を除いては…。