「……そっ、その前に!
お前ちゃんと料理できんのかよ!」
一之瀬君はグーで壁を叩いた。
“ダンッ”
「……いてっ!」
一之瀬君が壁を叩くもんだから、積み重なっていた段ボールのお城のてっぺんが、一之瀬君の頭の上に落ちてきた。
はい。自業自得ですよね…
みんな、一之瀬君の負けず嫌いさに少々呆れていた。
「あっ!」
安藤君はポンッと手を叩いた。
安藤君がひらめく=嫌な予感が……
「俺、お腹すいちゃった。」
と言って、お腹を擦った。
「お腹すいたし、
試食会でもしよっか?」
安藤君は、一之瀬君と谷川君を見てニッと笑った。
僕は嫌な予感がしていた分、拍子抜けした。

