勇者がいた33日間(お休み)





「……そっ、その前に!
お前ちゃんと料理できんのかよ!」



一之瀬君はグーで壁を叩いた。



“ダンッ”


「……いてっ!」




一之瀬君が壁を叩くもんだから、積み重なっていた段ボールのお城のてっぺんが、一之瀬君の頭の上に落ちてきた。


 はい。自業自得ですよね…


みんな、一之瀬君の負けず嫌いさに少々呆れていた。



「あっ!」



安藤君はポンッと手を叩いた。

安藤君がひらめく=嫌な予感が……



「俺、お腹すいちゃった。」



と言って、お腹を擦った。



「お腹すいたし、
試食会でもしよっか?」




安藤君は、一之瀬君と谷川君を見てニッと笑った。

僕は嫌な予感がしていた分、拍子抜けした。