「黒田君、そこのスイッチ
押してくれない?」
僕は言われたとおりに、スイッチをOFFからONにする。
赤く光るスイッチ。
放送できる合図だ。
『あっあー!
マイクテスト。マイクテスト。』
「せんせーい、聞こえてるー?」
「聞こえてるよー!」
安藤君の修理は完璧だった。
僕はこの高校に来て、初めて放送を聞いた。
少し感動したのは、内緒です。
「じゃ、やりますか。」
安藤君はおっきく背伸びをした。
“ピンポンパンポーン”
『えー、全校生徒のみなさーん。
十分後に体育館に集まってくださーい。
…絶対来いよ?不良共!』
“ピンポンパンポーン”

