ハッ!?
僕は大事なことに気がついた。
戸、壊しちゃったよ~…
壊した本人でもないのに、僕は無駄な心配をしていた。
壊した当の本人は、放送室の中をいじっている。
「…安藤君?」
「黒田君、工具か何か
持ってきてくれないかな?」
「えっ、工具?」
「配線も駄目だし、
マイクも駄目だし、
修理しなきゃ、
使いもんにならないからさ。」
安藤君は手についたホコリを払った。
「じゃあ、ちょっと待っ…」
「ほらよ、工具。」
声がしたほうを見ると、工具を片手に持って、壁に寄りかかっていた十文字先生がいた。
「サンキュー、先生。」
安藤君は工具を受け取り、袖を捲って、修理に取りかかった。

