勇者がいた33日間(お休み)




原田輝が矢野さんを追って生徒会室を出た後、異様な雰囲気に包まれた。



「で、用って何だよ。」

「どうして
道合君のこと知ってたの?」



安藤君は生徒会長用と思われる椅子に座った。




「俺は情報通なんだよ。
この学校のことなら
何でも知ってる。」



田中ショウ君は大威張りで手を組んだ。



「先輩、飛鳥先輩。」



元気君は僕の肩をトントンと叩いてきた。



「話が進みすぎて
ついてけないのですが。」



僕はざっくりと、さっきあったことを話した。



「先輩、ざっくりすぎて…
まあ、だいたい分かりました。」
「なんか、ごめんね。」



僕はなぜか謝ってしまった。



「谷川は今じゃ一匹狼だからな。」

「どうして双子君は、
そんなに詳しいのさ。」

「そりゃ、この小型カメラを
教室ごとに…」



田中ショウ君がポケットから取り出した物を見たとたん、安藤君の目が光った。



「それ使って5組の様子
知りたいんだけど。
協力してくれるよね?」

「…わかったよ。」



田中ショウ君は「ヤバッ」という顔をした後、渋々安藤君に協力することにした。