原田輝が矢野さんを追って生徒会室を出た後、異様な雰囲気に包まれた。
「で、用って何だよ。」
「どうして
道合君のこと知ってたの?」
安藤君は生徒会長用と思われる椅子に座った。
「俺は情報通なんだよ。
この学校のことなら
何でも知ってる。」
田中ショウ君は大威張りで手を組んだ。
「先輩、飛鳥先輩。」
元気君は僕の肩をトントンと叩いてきた。
「話が進みすぎて
ついてけないのですが。」
僕はざっくりと、さっきあったことを話した。
「先輩、ざっくりすぎて…
まあ、だいたい分かりました。」
「なんか、ごめんね。」
僕はなぜか謝ってしまった。
「谷川は今じゃ一匹狼だからな。」
「どうして双子君は、
そんなに詳しいのさ。」
「そりゃ、この小型カメラを
教室ごとに…」
田中ショウ君がポケットから取り出した物を見たとたん、安藤君の目が光った。
「それ使って5組の様子
知りたいんだけど。
協力してくれるよね?」
「…わかったよ。」
田中ショウ君は「ヤバッ」という顔をした後、渋々安藤君に協力することにした。

