勇者がいた33日間(お休み)




「あかさらまに嫌な顔すんなよ。」



田中はソファーにドカッと座った。

それを見た黒田は行き場を無くし、あたふたとしている。


最近、確かソファーを見てはニヤニヤ、座ってはニヤニヤしてたな。



「お前、矢野嬢(ヒメ)の
引き立て役だろ?」



田中はあたしを見ながら言った。


 ハァッ!?
 いきなり失礼なことを…
 確かにあたしは矢野ちゃんの
 引き立て役かもしれないけど…


だから、あたしはこいつが嫌い。

カケルの方が、まだ可愛いげがあるからましな方だった。




「俺には、矢野の良さが
わからないけどな。
どこが……」



“ドンッ!”


「あっ……」

「矢野ちゃん…!」



田中は恐る恐る後ろを向く。

そこには、矢野ちゃんがいた。

生徒会室の戸には殴った後があった。



「失礼しました。」



矢野ちゃんはニコッと笑って、どこかに行ってしまった。



「双子のバカっ!
矢野ちゃん、怒らせないでよ!」



あたしは急いで矢野ちゃんを追いかけた。


 双子のバカヤロウー!!!


りょうと一緒にいれる時間がさらに減っていった。