「あかさらまに嫌な顔すんなよ。」
田中はソファーにドカッと座った。
それを見た黒田は行き場を無くし、あたふたとしている。
最近、確かソファーを見てはニヤニヤ、座ってはニヤニヤしてたな。
「お前、矢野嬢(ヒメ)の
引き立て役だろ?」
田中はあたしを見ながら言った。
ハァッ!?
いきなり失礼なことを…
確かにあたしは矢野ちゃんの
引き立て役かもしれないけど…
だから、あたしはこいつが嫌い。
カケルの方が、まだ可愛いげがあるからましな方だった。
「俺には、矢野の良さが
わからないけどな。
どこが……」
“ドンッ!”
「あっ……」
「矢野ちゃん…!」
田中は恐る恐る後ろを向く。
そこには、矢野ちゃんがいた。
生徒会室の戸には殴った後があった。
「失礼しました。」
矢野ちゃんはニコッと笑って、どこかに行ってしまった。
「双子のバカっ!
矢野ちゃん、怒らせないでよ!」
あたしは急いで矢野ちゃんを追いかけた。
双子のバカヤロウー!!!
りょうと一緒にいれる時間がさらに減っていった。

