勇者がいた33日間(お休み)




「安藤君、あの人は谷川です…」

「いや。道合も正しいんだ。」



 それって…どういうこと?



田中ショウ君は話を続ける。



「小4の時だったかな。
親が離婚して、お袋さんの方に
ついてったから」

「谷川になった…。」



この暗い雰囲気は何だろう。

安藤君は深刻な顔をしている。

安藤君と谷川君の関係って何なんだろう?


余計気になってしまう。

田中ショウ君もそれは同じようで、



「お前とあいつって…」



田中ショウ君がそう聞くと、安藤君は制服のズボンのポケットから何かを取り出した。



「これ。」



それは、小学校低学年ぐらいの男の子が写っている1枚の写真だった。

今にも笑い声が聞こえそうな、そのぐらい、みんないい笑顔をしていた。



「これが俺。」



安藤君が指差したのは、1番手前に写った男の子。

幼いながらも顔は整っている。

イケメンは小さい頃からイケメンだ。



「この写真が何だよ。」

「この子。」