勇者がいた33日間(お休み)





「あいつなら…
12時になんなきゃ来ねえよ。」



安藤君はポケットから携帯を取り出し、スクリーンを見る。

僕は安藤君の携帯のスクリーンの中を覗く。


時刻は11時59分56秒、57秒、58秒、59秒……

──12時00分00秒



「ほら、来たよ。」



田中ショウ君はクイッと顎をつきだした。


後ろを向くと、人1人寄せ付けないオーラを放った、谷川正也君がこっちに向かって歩いてきていた。

安藤君はジーッと、谷川君の顔を見る。

谷川君が安藤君の横を通過するとき、



「君、道合正也でしょ!」



安藤君は谷川君の腕を掴んで言った。

谷川君は安藤君の腕を振り払って、何も言わず5組に入っていった。