「まっ、ほどほどにな?」
「はっはいっ!」
十文字先生との話はひとまず終了した。
僕は一気に緊張がほどけた。
十文字先生と話すときには、無駄に体力を使う。
今も、もうくたくただ。
「安藤君、何してるの?」
安藤君は、放送室の戸をガチャガチャといじっていた。
だいぶ錆び付いている音がしている。
「う~ん…黒田君、
ちょっと退いてて。」
僕は安藤君に言われたとおりに、一歩後ろに下がった。
何するのかな?
と思ったら、安藤君は右足を高く上げて、勢いよく降り下ろした。
見事、ドアノブに直撃し、ドアノブはポロッと落ちてしまった。
どんなバカ力で!?
僕は、またガダガタ震えていた。
「開いた♪開いた♪」
黒田君はにこやかな表情で、放送室に入っていった。

