安藤君は何か袋を持って、右手をポケットに突っ込んで立っていた。
「双子の…カケル君の方だっけ?」
「んだよ?」
田中カケル君は安藤君を睨み付けた。
「黒田君いじめるの
止めてくれないかな?
本当にいじめられてる子に
なって可哀想じゃん。」
「どう意味ですか!!」
「そのまんまの意味。」
安藤君はニコッと笑ってこっちを見た。
人を外見で
判断しちゃいけないんだぞ!
産まれてから
1度もいじめられたこと
ないんだから!!
「まっ、遅かったな。
誓約書はもう…」
「あの誓約書偽物。
こっちが本物。」
「えっ…?」
田中カケル君はキョトンとした。
安藤君は袋から何枚か取り出して、ヒラヒラと見せる。
田中カケル君は安藤君に近づいて誓約書を奪った。
そこに書かれてた名前は
『2年3組 間宮歩貴』
灰になったはずの3組の誓約書がそこにあった。
「双子!早く来なっ!!」
「うっせぇな!
だからモテないんだよ!」
「余計なお世話だ!バカ!」

