勇者がいた33日間(お休み)




安藤君は何か袋を持って、右手をポケットに突っ込んで立っていた。



「双子の…カケル君の方だっけ?」

「んだよ?」



田中カケル君は安藤君を睨み付けた。



「黒田君いじめるの
止めてくれないかな?
本当にいじめられてる子に
なって可哀想じゃん。」

「どう意味ですか!!」

「そのまんまの意味。」



安藤君はニコッと笑ってこっちを見た。


 人を外見で
 判断しちゃいけないんだぞ!
 産まれてから
 1度もいじめられたこと
 ないんだから!!



「まっ、遅かったな。
誓約書はもう…」

「あの誓約書偽物。
こっちが本物。」

「えっ…?」



田中カケル君はキョトンとした。

安藤君は袋から何枚か取り出して、ヒラヒラと見せる。

田中カケル君は安藤君に近づいて誓約書を奪った。

そこに書かれてた名前は
『2年3組 間宮歩貴』

灰になったはずの3組の誓約書がそこにあった。



「双子!早く来なっ!!」

「うっせぇな!
だからモテないんだよ!」

「余計なお世話だ!バカ!」