勇者がいた33日間(お休み)




「誓約書入れてた紙袋って
どんなんだったけ?」

「えっと…段ボール紙の
茶色紙袋です。
大きさはこれぐらいで…」



僕は手で紙袋の大きさを表した。



「あの紙袋って
そうじゃない?」



焼却炉の隣のゴミの山に紛れてあった見覚えのある紙袋。

僕は急いで紙袋の元に行って、中身を確認した。

中に入っていたのは、僕のクラス分の誓約書だけだった。


 見つかってよかった~
 けど、この誓約書何かおかしいな?



「誓約書だった?」

「はい、この通り!」



僕は田中カケル君に誓約書を見せた。

田中カケル君はそれを見るとニヤッと笑った。

僕は少し不気味に思いながらも、



「ありがとうございました。
多分、他のもここら辺に…」

「ないよ。」

「えっ?」

「あるわけないよ。」



田中カケル君の声のトーンが明らかに違う。



「なんで…あっ!ちょっ…」

「俺っていい人?」



田中カケル君は僕から誓約書を奪って、焼却炉のふたを開けた。