「誓約書、こっちにはなかったよ。」
「僕の方にもありませんでした。」
体育館をくまなく探したけど、体育館に誓約書はなかった。
もう探す場所はない。
誓約書…どこにあるんだろう…
「ゴミ捨て場の方探してみる?
もしかしたら誰かが間違えて…」
「そうですね!
いってみましょう!」
田中カケル君は一生懸命になって探してくれている。
「あっあの…
ネクタイ、わた…」
「あっ、ネクタイ?
昨日どこかになくしてさ。
全くどこに置いてきたんだか。」
田中カケル君はアハハと笑う。
昨日、田中ショウ君に渡して
届けてくれたんじゃ…?
田中カケル君は、田中ショウ君からネクタイを受け取っていない。
これが意味することって?
鈍感な僕は、そこまで深く考えず、自分の都合のいい結論にたどり着いた。
きっと、まだ渡してないんだよね…

