勇者がいた33日間(お休み)




“ガラガラガラ~”



「りょーう♪」


“シーーン”



りょうに会いに生徒会室に来てみたけど、誰もいなかった。

あたしは、首を傾げる。

昨日、ものすごく綺麗にしたはずの生徒会室。

けど、1日経ってもう汚くなっていた。

床に広がる、書類やファイル。


 一体何があったんだ?



“キラーン”



書類やファイルに紛れて、何か光った気がした。

あたしは、それを拾ってみる。

ちっちゃくて、機械のような、黒い玉。


 何だこれ?


あたしはそれをまじまじと見た。


“~♪♪~~♪”



あたしのセーターのポケットが震える。



「もしもしー。」

『あっ輝ちゃん。』



電話の相手は矢野ちゃん。

矢野ちゃんから電話なんて珍しいと思いながら電話に出た。



『うまい具合に、
生徒会室から出てきてくれない?』

「それ、どういうこと?」

『うーんとね…』



あたしは戸の近くで何か動いている気がした。

そこにいたのは、何かジェスチャーをしている、りょうだった。


 …そういうこと!


あたしはあの変な黒い玉を適当に置いて、



「矢野ちゃん、どうしたの?
あっ、また間宮が…」



嘘の会話をしながら生徒会室を出た。