いた。
青白くたよりない月の光の下、ようやくぼくは静流を見つけた。
静流は橋の下の暗い隙間で、小さく丸まっていた。
ぼくはそっと、静流のそばに膝まずいた。
静流のまぶたがかすかに震え・・・
ゆっくりと、開いていった。
「・・・あれえ、これ、夢・・・なのかな? 神サマにお願いしてたら・・・会いたい人に会え・・・ちゃったよ・・・」
消えそうなほどにか細い声にぼくはうんうんとうなずき、そして静流の頭を撫でる。