「あ、あのっ!」 「…?」 まだ、何か用が…? 本当に痛いし、家に帰りたい。 「僕に、手当てさせてください!!」 頭を下げられて、戸惑う。 いや、そこまで責任感じなくても…。 「大丈夫ですから…」 それに、あなたには用事があるはずで…。 あたしの手当てなんてする時間はないはず。 だから、気持ちだけで充分です。 「家が近いので、お願いします!!」 断れない…そんなに必死に言われたら…。