そんなあたしに気付いた彼はハッとして、あたしを支えて立ち上がらせてくれた。 「あ…ありがとうございます…」 た、立ってるのも辛い!! この人の力は何て強いんだろう…!! 「すみません!!急いでたので…」 うん、そうだよね。 急いでたから、尋常じゃない速さで走ってたんでしょ。 もしそうじゃなかったら、あたしキレてるからね!! 「だ…大丈夫です。」 何度も謝られると、逆に困る。 家に帰ろうと、荷物を拾う。