「顔真っ赤」 ケラケラと笑う涼に、怒る気も失せた。 こいつは悪魔…いや魔王だ!! あたしをいじめて楽しんでるんだ!! こんなやつ知らないっ!! 「おい、着いたぞ」 そう声をかけられて、足を止める。 あ…本当に家に着いてる。 「あ…ありがと…」 なんかお礼言うのも嫌だけど、わざわざ送ってくれたわけだし…。 「ん。じゃぁな。」 今来た道を帰ってく涼の後ろ姿を、ぼうっと眺める。